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平成11年 第3回定例会 本会議一般質問
平成11年9月20日
本日はこの4月25日施行の墨田区議会議員選挙初当選後初めての本会議で、大きく5項目にわたって一般質問をさせて頂きます。 はじめにこの夏、トルコ大地震で被害に合われました皆様にお見舞い申し上げます。 また、私の知人が現在、イスタンブールでレストランを経営しておりますが、日本からの数々のご支援に対しお礼を言ってくださいとのことですので、この場をお借りいたしまして、現地日本人会の方からのインターネットで送られてきましたメールの一部を発表させて頂きます。 「今回の地震を理由に、予定されていたトルコへのご旅行を取りやめる方が急増していますが、それこそがトルコ復興のもっとも大きな妨げとなります。 観光はトルコにとって、基幹産業の一つです。観光客としてやってくること自体がトルコ救済につながります。幸いブルーモスクなど観光資源はまったく被害を受けておりません。 旅行にはぜひ来て頂くようお願いいたします。 また募金活動をしてくださっているとのこと、大変心強く思います。多数の方々にご心配頂き、ありがとうございます。心より感謝申し上げます。」とありましたので、ご報告申し上げます。 この義援金につきましては、墨田区では職員、議員の各位の善意によりまして146万2千円を9月2日、トルコ大使館へお渡ししているようであります。 それでは山ア区長にお伺いいたします。これまでの前奥山区政を蔭で支えるお立場から、今後はご自身が区政の先頭に立たれ、区民の目線でご覧になったご感想はいかがでしょうか。 私の第一番目の質問は次のことから始めたいと思います。 本年9月3日、東京都の「都営交通ネットワーク及び運賃制度検討委員会」報告書によると、『検討依頼の理由』欄に「平成12年の都営12号線環状部の開業などにより、都内の鉄道網は一層充実するが、都営バスはこれと並行する路線も多く、事業への影響が大きいと予想されることから、今後どのような発想で路線の見直しを行うか、また、いかにバス路線の魅力を高めていくかが課題である。 さらに、鉄道網の拡充を契機に、バスを含めた公共交通全体をこれまで以上に利用しやすくするため、運賃制度の検討も必要になっている。 そのため、都営12号線環状部等の開業後におえる『都営交通におけるネットワークのあり方』『都営交通における運賃制度のあり方』『都営交通におけるバスサービスのあり方』の三つの事項について本委員会に検討を依頼した。」とあります。 本区にあっては大変重要、且つ深刻な事柄であると考えられます。 確かに地下鉄は通勤、通学など多方面で重要な機関であります。がしかし、例えエレベーターが設置されたとしてもお年寄りや、身体の不自由な方々にとってはとても大変な乗降になることが考えられますし、何よりもわかりやすいことは、地下鉄の一駅区間とバス路線の停留所間の距離がまるで違うことです。地下鉄が通る地上部には区役所の出先機関や、医療機関などが点在しております。もし、地下鉄開業によって、関係するバス路線が見直されてしまう対象になっているのであれば、バス路線存続あるいは既存本数の維持を東京都へ強く訴えて頂きたく思うのですが、区民の目線でご覧になってどのように対応されるおつもりでしょうか。区長の見解をお伺いしたいよ思います。 次に第二の質問です。 私は音楽大学でオペラを学んでおりました。また放送業界に籍をおいていたこともあります。実際にコンサートやイベントを企画制作していた立場から、本区における音楽をはじめとする文化芸術振興における契約のあり方についてお伺いいたします。 一般に音楽や美術など文化と呼ばれる分野には、その金額について金額があってないような世界であると以前より考えておりました。例えば、友人、知人等を頼って依頼すると、「お友達価格」なるものが存在し早い話、値段が崩れることが日常茶飯事なのです。それゆえ、次のような事態が現実に起こりうると考えられます。 それは今申し上げました「価格の操作」です。その第一は、『A』という演奏家なり、団体なりが、R市とすでに契約したことにして、その演奏が欲しい本区に本来の金額に上乗せして、契約させるというものです。 その第二は同じ演奏者が同じエージェントを通し、同じ演奏曲目にもかかわらず他市区との契約金額が違うことなどがないのかどうか。もちろん旅費や宿泊費などいわゆる『あご足』といわれる部分を抜いたとしても、著しく金額のズレが生じているケースがなかったのかどうか。このことは大変重要なことだと考えております。 例えば、あるホールで450万円の契約の演奏団体が、他市区では380万円だとすると、差額が70万円。年10本の契約をすれば700万円という金額になります。 私がオペラ歌手として全国をモーツァルトの歌劇「魔笛」を上演しながら学校コンサートをしていた金額が一公演につき60万円でした。もちろん無名に近い歌い手達ばかりですが、それでも子供達に感動を与えられたと今でも思っております。 墨田区には大変立派なホールがございます。一流の演奏家も多くステージに立っております。が、果たしてそこに通われている区民がどれほどいらっしゃるのでしょうか、確かによい演奏を聴いて頂くことも重要であると考えておりますが、まずは子供達の情操教育からではないでしょうか。であるならば、学校コンサートや地域でのコンサートにもぜひ力をお入れ頂き、どうでしょう、議会本会議の際、区議会議事堂でも地元オーケストラや、吹奏楽、 また新日本フィルハーモニー交響楽団などの本区に関係する演奏団体にその良さを知って頂くことも大事ではないでしょうか。 私はその演奏者によって料金が異なることがいけないといっているのではありません。 契約金額が、他市区と著しく異なっているのではないかということに問題があると考えております。契約の際、調査段階で他市区とのズレを発見し、あまりにひどい場合はそのエージェントとは契約しないなど、強気の姿勢で区民の税金をお守り頂きたいと思います。同じ曲を違う演奏団体が演奏する場合もありますのでその際の金額のズレはもちろん理解できないわけではありません、が、しかし、ある一定の基準を作ることで業者側の言いなりにならないようにするべきであるとも考えて頂きたいのですが、区長のお考えはいかがでしょうか。 第三の質問です。 「人にやさしい街」宣言にむけて区をあげて取り組んで頂けませんでしょうか。 まずは歩道のあり方についてです。本来、歩道は歩行者のためにあります。が、街中では自転車が歩道を猛スピードで通り抜ける光景を目にします。ひどいときには『原チャリ』と呼ばれるミニバイクが歩道を走っています。 そして歩行中のお年寄りに対して「もたもたしてんじゃねぇよ」などと罵声を浴びせるものまでいる始末です。 個人のマナーを問うことでもありますがとても悲しいことです。 少なくとも高齢者、身体の不自由な方、もちろん赤ちゃんを抱いたお母さんなど弱者が通っているときには自転車から降りるなり、声を掛けるなり自転車といえども鉄のカタマリを動かしているという認識のもと、「人にやさしいまち」でありたいと思うのは私だけでしょうか。もちろん歩道の幅の狭いところは広くすれば多少ですが解消できるとも思いますが、まずは個人のマナー、モラルにあると考えられます。 タバコのポイ捨てや、ガムのはき捨て禁止条例は同じアジア圏の一都市であるシンガポールから全世界的に始まったことで、日本では川崎市や新宿区が有名であります。何もお金がかかることではないのです。ぜひ人情下町墨田区から自信を持って世界に発信して頂きたくご検討をお願い申し上げます。 そして、点字ブロック上においてある自転車やバイクであります。点字ブロックは目の不自由な方はもちろん、お年寄りにとりましても重要な道しるべでもあるのです。 商店会、町会の皆様のご協力をお願いしながら対応できないものでしょうか。 また先日、公安関係の方とお会いしてお願い方々お話する機会を得ましたが、お年寄りが歩く際の、目線の低い位置、具体的には手すりほどの位置に補助信号機を設置して頂きたい旨、関係機関に呼びかけて頂けないでしょうか。お年寄りは腰が曲がっている方が多く、どうしても下を向いて歩かざるを得ないのです。横断歩道の位置を確認して、頭をあげ青信号をさらに確認して頭を下げてから一歩を踏み出す。脳に伝わってから行動するまでに時間がかかるため、これら一連の行動をするまでに若者達との時差が生じているのです。 そういうお年寄りのためにも、是非ともテストパターンも含め、我が墨田区において取り入れて欲しいと思うのですが、お年寄りの目線でごらん頂き、ご検討頂きたいのですがいかがでしょうか。 これらの事柄を踏まえて頂いて、区長には「人にやさしいまち」宣言を呼びかけて頂きたいと思いますが、どのように受け止められましたか。 第四の質問です。 今、定例会本会議初日、我が会派の沖山議員が触れました「コンピューター西暦2000年問題」でありますが、関連質問としてさらにお伺いいたします。 この問題の恐ろしい個所はこのことで建物が倒れるなどの目に見える災害でないことです。どこにどう影響が出るか、その存在すら目に見えないことが一番の悩みであるのです。 ガス・水道・電気などのいわゆるライフ・ラインにつきましては各社とも対応済みのようですが、どう対応したかが問題でなく、「もしも」の際に、どう対応できるのかに重点をおくべきなのではないでしょうか。例えば区内医療機関、また近隣の医療機関における医師や看護婦の方々の対応状況をどこまで把握されておられますか。この8月にはカー・ナヴィゲーション・システムが誤作動をするということが現実に起こりました。この「2000年問題」でも起こらないとは云いきれる状況ではまだないと思っております。酸素ボンベが停止したり、生命維持装置にその傾向が現れてから、具体的にその医療機関ではどういう対応をしてくださるのか、あらかじめ知っておく必要があるのではないでしょうか。
大手企業の傘下にある系列企業であればその対処のしようもあるでしょうが、個人経営でがんばっていらっしゃる皆さんには戸惑いがあると思われます。先程の金額が全てではありませんが、いずれにせよ、一社あたりの負担が大変多くなることは事実のようです。 異業種交流等も視野に入れて補助制度が考えられているのかお伺いしたいのですが。いかがでしょうか。 また沖山議員の質問に山ア区長の答弁では「区長を本部長で対策本部を設置した」とのことでありますが、本当に機能する対策本部なのですか、単なる形だけのものでしたら、専門のサーヴィス関係の方に任せておいたほうがよいと思いますがいかがなものでしょうか。 第5の質問ですが、本定例会本会議2日目に我が会派の瀧澤議員より質問のありましたインターネットやホーム・ページの質問につきまして関連の質問をさせて頂きます。時代の流れはインターネットを始めとするネットワーク関連産業を中心に新しい時代へと入ってまいりました。というよりはもうすでに入っていたのです。 本区には「さくらケーブル・テレヴィ」がございますが、多額の負債を抱えている現状であります。私はそこで提案いたします。今、あえて「さくらケーブル・テレヴィ」を存続するためには、インターネット・プロヴァイダーとしてのシステムの導入すべきであると考えます。これはきわめてありきたりであります。が、成功例がとても多く、時代に合っていることと認識しております。 ちなみに、プロヴァイダーとは回線を接続するサーヴィス会社だとお考えください。 いくつかのサーヴィス会社を通してインターネットで「墨田区」を検索した例を出しますと、MSN 10,060件、フレッシュアイ 700件、goo 9,485件、Excite 11,481件、Lycos japan 15,371件、 そして英語圏向けMSN 1,862件も出てきます。もちろんダブりや同じ業者やグループによるものも含んでおりますので、全てこの結果とは言いがたいのですが、それにしてもこれほどのニーズがあるのです。 それでは本区におけるインターネット人口はどれほどなのでしょうか。 現在、本区におけるインターネット人口は3万人前後、およそ15%弱と伺っております。逆説的にいえば、残りの85%がマーケットであるという考えができるでしょう。区民にとりましても、区が所有する安全なプロヴァイダーと契約することで、安心してインターネットを実践できることになると確信いたします。もちろん研究を続ける必要もあるかと思いますが、区の方向性として、他にどのようなお考えがおありになるのかお示しください。 さらに瀧澤議員がホーム・ページに触れておられましたが、区の広報という考えは持たなくてはなりません。例えば防災マニュアル、避難場所などの防災地図等々。役所内の各組織、部署の活躍状況を区内外にアピールすることもできますし、区民や他市区からの提案も時間を気にせず目安箱的に受け入れることもできるのではないでしょうか。が、そこで、現代の若者の地元離れくい止めや政治参加へ呼びかけなどをはじめ、多様なニーズに応えたいのならばショッピング、グルメ、ゲームなど遊び感覚も必要なのではないでしょうか。一般企業でも「売れ筋」といわれる商品をヒットさせるにあたり女子中学生、女子高校生の意見によってブームを生んできた経緯もあります。大人達の経験も大事ながら、若年層の先見性や将来性にも期待して、いうなれば「株式会社スミダ」の営業部門ならびにリサーチ部門とでもいましょうか、まさしく瀧澤議員の質問内容にあるCS、顧客満足度を計るシステムとしても十分に活用できるものだとも考えられます。 瀧澤議員の質問に山ア区長は「庁内にホーム・ページ作成の検討会を設置した」とのことですがメンバーが誰でどのような内容を検討されているのかお示しください。そしてホーム・ページがたちあがる際に、まさかと思いますが墨田区をリンクすると「区長の顔」や「区役所」が一頁目を飾ることのないようあえてご提案いたします。何故ならそんなことをしたら、せっかくアクセスしてくださった方々が二度とホーム・ページをみてくださらないでしょう。少なくとも私はみませんし、みたくありません。 また本区では「国際ファッションセンター」を立ちあげますが、本当の意味での「国際」的に活躍できる場をインターネット及びホーム・ページにより内外にアピールできるものと考えられます。 インターネットの特性を活かし、本当に海外に行かなくてもネット上で商品をアピールしたり、取引したりという場がもてるのです。現在、電子商取引の現場では10兆円市場でありますが、先に参考資料として提出いたしました社団法人経済団体連合会の「デジタル・ニューディール構想」では西暦2004年迄に国内で、10兆円から72兆円にまでに成長するであろうと予測しております。 さらに平成11年2月現在のインターネット利用者1508万4600人が7000万人になるとも予測されております。 『平成11年度通信白書』によれば、農業、林業、漁業、鉱業を除く、300人以上の企業を対象にインターネットの普及率を調べると、1995年度11.7%、1996年度50.4%、1997年度68.2%、1998年度80.0%とその成長振りが手に取るようにわかると思います。 またインターネット関連ビジネスも1997年度2兆5557億円、だったのが一年後の1998年度には3兆6937億円という成長を遂げているのです。 もちろん直接関係を持っている方は当然ながら、どの企業のどの分野にも関係ができている現状でもあることから、本区に存在する中小企業をはじめ「うちは関係ない」では済まされないのです。 例えばこの「デジタル・ニューディール構想」では行政や教育にも触れています。 行政情報を全てネットワーク上に公開すること、学校の全教室にインターネット接続環境を整えるなど。 一、2年前の「一億総携帯電話シンドローム」とは別の次元で、現実のビジネス社会がそこに存在しています。 また、女性が社会で活躍できる環境にも役立っているとも推察できます。 日経マーケット・アクセスの調査によりますと、パソコン購入予定者に占める女性比率が97年の調査以来初めて2ケタに乗り、15.0%となったそうです。また、新規購入者に限ると女性が22.8%に達しているそうです。 本区においても女性の更なる社会での活躍を助ける、パソコン購入のための補助制度をはじめ何かお考え頂けますでしょうか。 今は関係ないといっていられますが、次の世代といってもあと4、5年先にはデジタル及びネットワーク社会が待ち受けているのです。 つい先日、放送業界の方と懇談する機会がありました。一週間前には予想もしていなかったことが起こる世界だと認識したのもそのときです。東芝、富士通、松下、トヨタの日本の経済界が独自にNASAと連携して、独自の衛星を打ち上げるというのです。そして衛星回線を使った放送及びサーヴィスを開始するそうです。いわゆるモバイル通信といわれるシステムです。 私たちの身近では、先程「2000年問題」で触れた「カーナヴィゲーション」がそれです。このシステムを使えば災害時に家族の居場所や、現在地などをサーチすることもでき、 さらに江戸川区、葛飾区に存在する近隣のFM放送やネットを併せて使うことにより、より正確な情報を得ることができることでしょう。埼玉県では災害時、ネットが持つ県内外からもアクセスできる特性を活かして、安否の確認の際に利用できるようにしてあるそうです。 本区からも他県へ、そして、他県からも本区へ通勤されている方が多くいらっしゃいます。ぜひこのようなネットを活用したシステムの導入を急がれますよう強く希望いたします。 また、2003年頃からは確定申告もネットでできるようになるそうです。あっという間に納税方法をはじめ、インターネットを利用した各種事業が墨田区を襲う日も間近なのではないでしょうか。 最後になりますが、インターネットを利用して、高齢者や地域の皆さんが子供達とふれあう場所を作ってみてはいかがでしょう。最近いくつかの自治体ではコンビュニエンスストアーなどで住民票等を取り出せるようになっています。もちろんプライバシーの問題など改善しなければならないところはまだまだあるようです。が例えばこんなことを考えてみました。 学校が終わった子供達が学校のコンピューター室や町会会館など、街のあちこちに存在するインターネット接続の、ここでは例えば「ふれあい館」といってみますが、その「ふれあい館」に集まって、ゲームで遊んでいてもらうのです、高齢者の方々が遊びにきて子供達にパソコンを習ってみたり、地域の方達が、住民票などを必要とした際に子供達が手伝って取り寄せるというものです。知らず知らずのうちに子供達が地域のお手伝いをしていたという環境を作ってあげるのです。 子供達が地域に参加したり高齢者とふれあう、よい機会と考えてみたのですがいかがでしょうか。 時代はインターネットを中心に急激な動きを見せております。次の時代を担う子供達が働く世代になったときに、そして就職するときに「墨田の出身者はコンピューターも使えないのか」といわれないよう、現実の社会に対応できる環境を作ってあげて欲しいと思います。 もちろん、いつの時代も人間としてのふれあいが何よりも大切であることをお訴えいたしまして、私の質問とさせて頂きます。 区長にはぜひ「前向き」などという「後ろ向き」な言葉は使わずにご答弁頂きたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。 ご清聴ありがとうございました。 |
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